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【コラム】ハンドメイドの原価計算

 ハンドメイド作品の原価をきっちり出すのって難しいと思いませんか?

 例えば粘土なら、粘土の原価自体は作品の重さを量ればわかりますよね。ですが粘土に着色するために着色剤を目分量で少し入れました、となると、その作品1つに対して着色剤をいくら分使ったかって正確に出せますか?

 レジンならミール皿やストラップ紐などは1個当たりが簡単に出せますよね。ですが、レジン液自体の量もそうですが、細かい封入パーツなんかもその作品1つに対していくら分使ったかって正確に出せますか?丸カンとかもそうですよね。数は数えられるけど仕入れがg単位だし、1個当たりの金額を出しても1円未満とかよくありますよね。

 おまけにハンドメイドなので、量産できるものもありますが1点ものも多いと。

 事業としてではなくて個人的なレベルであれば、はっきり金額のわかる材料を50円分+金額が出せないものを少し使ったからざっくり10円足して原価60円、で済んでしまう話ですが、事業として帳簿は作らなきゃいけないし棚卸もしなきゃいけない、となってくると、こんなざっくりな計算でいいわけがないですよね。

 じゃあどうやって計算するかというと、やり方は2パターンあって、「平均」と「パターン化」の2つがあります。

目次

【平均を使う方法】

 例えば着色剤で説明すると、1本仕入れてからその着色剤を使った作品を50個作ったところでその着色剤がなくなりました。その50作品が全て違う(当然着色剤の量が違う)ものでも、着色剤1本の仕入れ金額を50で割るという方法。

【パターン化を使う方法】

 例えば同じミール皿(仮にAとします)を使って中のデザインが異なるストラップを製作しているとして、内訳はストラップ1本10円+ミール皿1枚50円の計60円+その他細かい材料、とします。

 中のデザインが違ったとしても、封入パーツの種類やレジン液の量は大差ないので、このミール皿Aを使った作品はその他細かい材料は一律10円にして、原価70円という計算にする。

 ミール皿Bも金額としては同じ条件ですが、ミール皿の大きさがBの方が大きいので、Bは一律20円加算にする、といった計算が可能、ということです。

 但しここで注意してほしいのは、客観的にみて納得できる範囲内での金額にしなければならないという点。極端な話、レジン液をごく少量しか使っていないのに一律100円を加算する、というのはどう考えても説明のつかない計算方法なのでダメだということになります。

まとめ

 正確に原価を出すのが難しい材料であっても、材料費として仕入れている以上原価に組み込まないわけにはいかない。でも作っている本人ですらわからないものを他人(税理士や税務署職員)がいくらでやって下さいとは言えない。かといって根拠のない適当すぎる金額は認められない。ので、平均やパターン化を使って計上すれば問題ないです、とのことでした。

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