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【コラム】金属の種類について

 アクセサリーを身に付けるとき、金属アレルギーでお困りの方も多いと思います。アトリエD&Rでも可能な限りご要望に応じてアレルギー対応金具の用意をさせて頂いておりますが、KGF?KGP?どう違うの?という方も多いのではないでしょうか?

※表記について:メーカーや販売しているお店によってK16と表記されている場合もあれば16Kと表記されている場合もありますが、本記事では数字が頭(16K)に統一しています。

目次

金属アレルギー

 まず最初に注意して頂きたいのは、金属アレルギーは人によってどの金属に反応するか異なるため、これなら絶対に安全とは言い切れません。金属アレルギーがあるかどうか(あるならどの金属か)を調べるには、試薬の付いたテープを用いて経過を観察してそれを国際基準(ICDRG)に基づいて判定する48時間閉鎖型パッチテスト(PT)が一般的で、皮膚科などで調べてもらえます。

 金属アレルギーになりやすいのはイオン化しやすい金属で、有名なものは「ニッケル、クロム、コバルト、水銀」の4つ。また、「アルミニウム、亜鉛、パラジウム、ロジウム」なども原因になりやすいと言われています。

金属の種類

 アクセサリーに使われている金属には色々な種類がありますが、代表的なものを1つずつ解説していきたいと思います。

メッキ

 一番安価なもので、ハンドメイドにせよ工業製品にせよ、一番多く使われています。これは真鍮(銅と亜鉛の合金)などをベースに薄くコーティングを施しただけのものです。どの金属を芯にしているのか(大半は真鍮ですが)、どの程度のコーティングがされているのか、はっきりと明記されていないものも多いです。水分(湿気や汗など)の影響を受けやすく酸化・変色しやすいので、金属アレルギーをお持ちの方は基本的に使えません。

ゴールド(金)

 金は非常に溶けにくい金属のためアレルギーを起こすことは殆どないと言われていますが、純金(24K/金の純度が99.99%)は非常に柔らかく変形しやすいため、通常は他の金属を混ぜて加工しています。

ゴールドプレート(GP)

 金属メッキの一種ですが、コーティングに使用している金属の純度がはっきりしない一般的な金属メッキと異なり、金の配合率を高めた金属(16KGPなら16金を使用しているという意味)でコーティングすることにより、通常のメッキより煌めきがさらに増し、長続きします。表面に14金や16金を使用しているのでアレルギーを引き起こしにくいですが、コーティングが剥がれたときに下地の金属(大半は真鍮)に反応してアレルギーが出る可能性があります。

ゴールドフィルド(GF)

 真鍮などの金属を芯として、金合金を熱と圧力によりコーティングしたもので(14KGFなら14金を使用しているという意味)、「金の層の重量」が「素材を含む総重量」の1/20以上(5%以上)の場合、 ゴールドフィルド(金張り)と呼びます。ゴールドフィルドは一般的なメッキより層が遥かに厚く、剥がれてくる心配が殆どないため、金属アレルギーをお持ちの方でも使いやすいタイプの金属となっています。

ホワイトゴールド(WG)

 ベースはゴールドですが、白い色を出すためにパラジウムを混ぜています。パラジウムでアレルギーが出る人もいるので注意が必要です。

ピンクゴールド(PG)

 ベースはゴールドですが、ピンク色を出すために銅を混ぜています。銅はアレルギーが出る可能性があるので注意が必要です。

ロジウム

 ロジウムもアレルギーを引き起こす可能性がある金属ですが、ニッケルや亜鉛に比べるとアレルギーが出にくいと言われています。ただ、この場合も下地の金属は大概真鍮なので、厚めにコーティングされている(ゴールド色でいうところのGPに当たる)なら使える、といったところでしょうか。

シルバー

 銀は金と同様アレルギーを起こすことは殆どないと言われていますが、純銀は非常に柔らかく変形しやすいため、通常は他の金属を混ぜて加工しています。

シルバー925

 92.5%の銀と7.5%の他の金属(大半は銅で、亜鉛やアルミニウムを使うこともあります)を使用して作られたものです。7.5%は他の金属が混ざっているのでアレルギーが出ないとは言い切れませんが、シルバー色でアレルギー対応といえば大半はシルバー925になると思います。

スターリングシルバー

 これはちょっと余談ですが、シルバー925とスターリングシルバーは同じものとして使われていることが多いですが、厳密には違うものです。スターリングシルバーも確かにシルバー925の一種ですが、92.5%の銀と7.5%の銅を使用して作られたもののことをいいます。シルバー925も大半は銅ですが亜鉛やアルミニウムを使うこともあるので、その場合はスターリングシルバーとはいえないのです。

チタン

 空気に触れるとすぐに酸化して表面に強固な酸化被膜を作りますが、この酸化被膜のおかげで金属が溶けださないので金属アレルギーが出ない、という仕組みです。但し、純チタンもあればチタン合金(アルミニウム・クロム・鉄などを混ぜたもの)もあるので注意が必要です。

ステンレス

 ステンレスはアレルギーが出にくい金属ですが、これも絶対に安全というわけではないのでご注意を。ちなみによく聞く「サージカルステンレス」は、JIS規格でいうところの「316L」をサージカルステンレスと呼んでいるものであり、医療器具によく使われています。

プラチナ

 プラチナもアレルギーの心配がない金属として有名ですが、金や銀と同じく加工しやすくするために他の金属(通常はパラジウム)を混ぜて作っています。一番多いのはPt900(90%のプラチナと10%のパラジウム)でしょうか。プラチナだから安全、ではなく、純度をよく確認した方がいいです。

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